政治家を長く続けると庶民の考えがわからなくなるのか
菅官房長官が「アベノマスク」のおかげでマスクの価格が低下したと
5月20日の記者会見で自画自賛した(朝日新聞DIGITAL5月20日より)。
しかしアベノマスクは5月18日現在、13都道府県で約1450万枚の
安倍総理大臣が「アベノマスク」たるものを配布すると発表した日は
いわずと知れた2020年4月1日のエイプリルフールである。
それも布マスクを各世帯に2枚だけ配布する発表である。
布マスクの普及はすでに手製として、エイプリルフールの前、3月には
世に出回っており、安倍総理大臣の発案の影響があるとは思えない。
日本でマスク不足が始まり、確かに一時期入手困難な時期はあったものの、
国産として、「シャープ製マスク」がフォーカスされ、
5月に入ってからは外国製品が各量販店で容易に目にするようになった。
これをひとえに「アベノマスク」のおかげとはいうには及ばない。
仮に、現時点ですべての世帯に「アベノマスク」の配布が完了していたら、
菅官房長官の言葉に信ぴょう性はある。
むしろ、苦労人として政界に入った庶民派とのイメージがあった。
そのため、この度の菅官房長官の発言に与野党問わず、失望した有権者も
いたのではと推測する。
2020年5月21日