yagachan1’s diary

比較的埋もれがちの社会問題をテーマに言及しています

ダニエル・ブルック医師の訴えと服用したトランプ大統領の主張

イギリスの医学誌、「ランセット」の論文に抗マラリア薬である「クロロキン」

の服用を新型コロナウイルスに利用する危険性に言及している。

 

アメリカの食品医薬品局=FDA(Food and Drug Administration)は

「クロロキン」の新型コロナウイスに対する効果を調査している。

 

バナーヘルス医療センターのダニエル・ブルック医師は「クロロキン」を使い、

自己流治療をすべきではないと訴えている。

 

世界保健機関=WHO(World Health Organization)も「クロロキン」

新型コロナウイルス対策としての有効性を明言していない。

 

対して、トランプ大統領の「クロロキンは新型コロナナウイルスに有効」

の発言は「クロロキン」の注目を集めたのもまた事実である。

そのため、ナイジェリアで「クロロキン」を買い求める人の急増に伴い、

クロロキンの中毒症の患者も発生した。

 

私は医師でないため、医学的観点からでなく、「クロロキン」

の服用経験者の立場からの言及である。

 

自身は過去にマラリア多発地区で長期間滞在しており、

マラリア感染予防として「クロロキン」の服用経験がある。

1990年代の出来事である。

当時から、「クロロキン」の副作用は周知に知れ渡っていたことであり、

ダニエル・ブルック医師が副作用にのみ言及することは時代錯誤である。

 

無論、ダニエル・ブルック医師が自身を含めた臨床実験の結果

からの発言だとすると論点は異なる。

 

トランプ大統領は自身の服用からの視点で「クロロキン」を言及している。

新型コロナウイルスの治療薬が存在しない現在、

様々な角度からの追及は時として必要不可欠である。

 

加えて、矛盾する意見であるが安全性を確実にすることも決して否定しない。

 

マラリア対策としてのクロロキンの服用は万全であるが、

視力に対する負担は大きい。

しかし、マラリアは時として「死」を誘発する。

 

自身は、視力の負担を受け入れるか、ある程度のマラリア感染を

受け入れるかの二者択一の環境にいた。

 

そこでは、ある人物は前者を選択し、ある人物は後者を選択していた。

 

 

 

2020年5月27日