給付金の支給の遅れをマイナンバーとの関連だけにしてはいけない
高市早苗総務大臣が社会保障・税番号制度(以下、マイナンバー)と
預金口座の紐づけの制度を政府に提言する方向性を示唆している。
特別定額給付金の支給に関して、仮にマイナンバーと預金口座が紐づけされて
いたら迅速な支給がなされ、市区町村の負担軽減につながるとの見解である。
しかし、マイナンバーと預金口座の紐づけが特別定額給付金の支給が迅速に
なされていたとの主張はあくまでも推論にしかならない。
事実、今回の特別定額給付金や持続化給付金は行政側のシステム問題であり、
オンライン上でのトラブルから支給が遅延していることは紛れもない事実である。
(2020年4月27日現在の住民登録)支給者を決定しており、
住民基本台帳とマイナンバーとのリンクがなされている必要が大前提であり、
論点がずれている。
持続化給付金に関してはシステムダウンが頻繁に発生しており、加えて
申請書類に関する資料チェックさえも、担当者が目視により確認作業をしている
現状である。
まず、すべきことは「紐づけ問題」でなく、システムの再構築から
論議すべきである。
2020年6月3日