新型コロナウイルスの感染者数は一体いつの日の検査結果に基づいているのか
政府は5月25日に、残されていた1都1道3県である東京、北海道、神奈川、千葉、埼玉
の新型コロナウイルスの緊急事態宣言を解除した。
同宣言は5月26日の午前0時より施行された。
解除は直近の一週間の新たな感染者数が10万人に対して、0.5人程度以下を
目安としていた。
しかし、感染者数はおおむね二週間前に検査された結果が反映しており、
報告された日の感染者数には上下がある。
一か月前の検査結果が遅れて報告されることもあれば、
数日前の結果が早急に報告されたケースもある。
東京都は独自に行った「東京アラート」、警戒宣言は6月2日の夜であり、
指標とされた二週間前は5月19日、まだ緊急事態宣言の最中である。
それは多くの人が自粛をしていた期間でもある。
この点から鑑みると、緊急事態宣言を行い、「自粛」そのものが今回の
感染者数の減少につながったことには疑問が生じる。
今後、緊急事態宣言をするにせよ、解除するにせよ、
具体的な事案からの宣言を必要とされることもまた事実である。
2020年6月7日