特別定額給付金に関しての政府のあやまちは権力の乱用が可能
福島県の天栄村で起きた特別定額給付金の二重払いに関してのことである。
5月18日に375世帯、1162人分の1億1620万円に二重払いの疑いが
明らかになった。
ここで言及していることは二重払いに関しての責務ではない。
間違いがないことに越したことはないが、だれでも間違いは起こす。
問題としていることは、金融機関に依頼をして支払いを取り消した点である。
特別定額給付金の実施の主体は市区町村である。
総務省が命じたのか、市区町村からの依頼であるかは定かでないが、
政府の力を持って金融機関に圧力をかけ、個人の預金通帳を弄ったことである。
金融機関が個人の預金通帳の金額を容易に動かせることに「恐怖」を覚える。
債務での金融機関の口座の差し押さえですら、裁判所の発効を持って
可能であるものの、今回の出来事は「職権」の乱用ともいえ、金融機関は
個人の預金を自由に凍結すらできることを証明した事由である。
「おれおれ詐欺」で間違って送金してしまった被害者は送金してしまった以上、
「泣き寝入り」の対応を金融機関はこれまでしてきたものの、
この度の特別定額給付金の誤送金では送金された金額を取り消せるでは
整合性が取れないことは明白である。
本来ならば、支払いを取り消すのでなく、誤って送金した以上、後日、
二重払いをしてしまった受取人に対して対応すべき事案ではなかろうか。
令和2年5月20日
出典:支払いの取り消しに関してはANN NEWS参照